こんにちは、Natsuです。
2021年から香港の外資系ベンチャー企業での現地就職が決まりました。約6ヶ月間のフリーター生活ともおさらばです!応募したい企業にレジュメ(履歴書)を送り、書類選考からたったの2週間でスピード内定を獲得しました。
初めての本格的な就職活動で大変でしたが、私の海外就活の体験談、書類選考から内定までの流れなどをシェアしたいと思います。海外と日本の就職事情は大きく異なると思うので、海外就職を考えている方の参考になってくれると嬉しいです。
この記事の内容はこちら↓
- 海外と日本の就職活動の違い
- 体験談:内定までの一連の流れ
- 各面接の前に準備していたこと
- 海外就職を目指すならやっておくべき事
私の簡単な経歴はプロフィール記事をご覧ください♪
海外就職活動は日本の就活と違う
まず始めに、海外と日本では就職活動のルールが違います。
企業によって様々ですが、日本では一般的に大学3年生の3月からエントリーシートを提出したり、大学4年生の6月には面接が始まり、10月には内定が決まる流れ…という風に大学生のうちに就職活動が本格的になってくるかと思います。
✔︎ 海外は新卒一括採用がない
ですが、アメリカやオーストラリア、イギリス、中国や香港などを含む海外では一斉に新卒生を採用する制度がなく、会社内のポジションに空きが出たら経歴問わずに求人募集を行います。なので、人によって就職する時期や活動方法も違ってきます。
私は香港の大学に通っていたのですが、大学4年生の間に特に就職活動を行っている生徒もいなかったですし、卒業後も最初の数ヶ月〜1年ほどは何かしら独学したり、資格取得を目指したり、フリーター生活したり(笑)と、時間を空けてから就職をする人が多かったです。
私も大学4年生を終了して、6ヶ月間ほど時間を空けてから就職しています。
海外就職で求められるもの
✔︎ スキルや即戦力
海外就職には新卒者のみに限った就職枠がないので、「新卒だから」というのは関係なく、スキルや即戦力が凄く大事になってきます。
「経験やスキルがまだ豊富じゃない大学卒業生は大変なんじゃない?」
そうなんです、普通に大学生活を送っていては結構就活が大変です。では、海外の学生はどうやって自分の実力をアピールするのか?
それは、インターンシップやバイトに積極的に参加して人脈を広げたり、そこで実務経験を積み上げます。また、インターンシップなどの実務経験から培ったスキルや知識をどうやって企業に貢献することができるのかをしっかり面接でアピールすることも大事です。
海外の大学では、義務的に6ヶ月間インターンシップに参加しなければならない大学が多いように感じられます。
海外インターンシップについての記事はこちらから↓
【体験談】海外就職活動のリアル:内定までの流れ
私の就職活動はどのような感じだったのか?
色々な企業に履歴書を送ったのか?
面接はどんな感じだったのか?
私が実際体験した香港就職で内定獲得までの一連の流れを解説します。
どのように企業を探したのか/選んだのか?
まず始めに、LinkedIn(ビジネス用のSNS)を通して、香港にある日系就活エージェントから「いくつか案件を紹介したい」と連絡が届いたことが始まりでした。
✔︎ 就活エージェントからの案件紹介
就活エージェントとのオンライン面談では、香港勤務の外資系企業を3つ程紹介されました。
エージェントの方は1つ1つとても丁寧に紹介してくれて、その中の1つの企業に凄く興味を持ちました。もともと希望していた業界とは違うのですが、自分のこれからのキャリアアップなどを考えて、ここなら自分自身も成長できるはず!と思い、応募を決意しました。
✔︎ レジュメ(履歴書)の準備
翌日、エージェントの方に応募したいと言うことを伝えて、早速レジュメ(履歴書)の準備!
大学3年時でのインターンシップでレジュメは必要だった為、ほぼ出来上がっている状態でしたが少し修正・確認をしてエージェントに提出しました。その後は、エージェントが確認をして企業に送ってもらう形でした。
書類選考〜内定までの流れ
この企業での通常の選考フローは、
- 書類選考
- 一次面接(英語)
- 二次面接(日本語)
- ケーススタディ(英語)
- 内定
ですが、ケーススタディの後に急遽もう一度最終面接が追加されました。
一つ一つ解説します。
①書類選考
エージェントの方が私のレジュメを確認し、当日に企業に送ってもらったのですが…
ビックリする事に!!レジュメを送った数時間後に企業のHR(人事)の方から面接のオファーメールが届いたとのこと!(HRとの連絡は全てエージェントを通してやってくれます)
書類選考が通り、早速5日後にHRの方と一次面接が決まりました。
書類選考に1〜2週間程かかると思ってたけど、予想外にスピードが速い!
②一次面接(英語)
一次面接はHRの方と英語面接でした。
一次面接では企業について細かく聞かれるということをエージェントにアドバイスをもらっていたので、面接前には、《企業について・どのようなビジネスなのか・どのような人達が顧客なのか・競合他社について》などリサーチをしながら企業について深く理解するよう心がけました。
✔︎ 一次面接で聞かれた事
- 自己紹介
- 企業について何を知っているのか
- 企業の顧客は誰なのか
- 競合他社はどこか
- 将来のビジョンは何か、今後の目標
- バックグラウンドはホテル業だが、なぜこのポジションをやりたいのか
- 応募しているポジションに期待していること
- 逆質問
1時間程の面接でした。
事前リサーチをしっかりやっていたお陰で、面接官からの評価が良く、面接の終わりを迎えた頃には二次面接オファーを頂けました。
③二次面接(日本語)
一次面接を通過し、2日後に二次面接がありました。
応募しているポジションでは日本語も必要になってくるので、二次面接では同じポジションを担う上司になる日本人の方との面接。二次面接では志望動機の再確認と、性格・やる気チェックがメインで質問をされました。
✔︎ 二次面接で聞かれた事
- 自己紹介
- 志望動機
- ポジションの仕事内容は知っているか
- 自分の強み、そしてそれをどうやって会社で活かせると思うか
- マルチタスクで仕事ができるのか
- これまでに一番苦労した事、それをどうやって乗り越えたのか
- 周りにはどのような性格と言われるか
- 最近気になるニュース
- 逆質問
こちらも所要時間1時間程。
日本語面接は日本企業での面接のようにもっと固い感じになるかと緊張していましたが、思っていたよりカジュアルでフレンドリーな方だったのでリラックスして面接をする事ができました♪
面接が終わり、その日に二次面接通過の結果を頂きました。
④最終選考:ケーススタディ(英語)
無事2つの面接が通り、4日後の最終選考に進んだのですが、内容が「ケーススタディ(Case Study)」。まずケーススタディって何?!って最初は思いました。
調べてみると…
ケーススタディは簡単にいうと「事例研究」で、ビジネスや教育、医療など様々な分野で活用されていて、実際に起きたケース(事例)を元に解決方法を導くためのもの。
らしい。と言ってもケーススタディの内容は幅広く、どのようにやるのかは様々。
この企業の最終選考であるケーススタディでは、実際に企業がやっている業務内容に似た感じの課題が出されて、リサーチ力をチェックされるものでした。
✔︎ ケーススタディの流れ
ケーススタディの所要時間が2時間半。
最初にHRの方から事前にケースのお題メールが届き、個人でリサーチをしてそれをパワーポイントにまとめる時間が1時間半、その後複数の面接官にプレゼン(英語)を1時間。
ケーススタディは、2時間半休み無く頭をフル回転させてたので本当にハードでした。
実際に課題が思っていたよりも盛りだくさんで1時間半のリサーチは本当にギリギリで、休む暇もなく直ぐにオンラインでプレゼンスタートでした。なのでパワーポイントを先に準備しておいて良かったです。
面接官からは「今まで見てきたパワーポイントで1番綺麗に出来上がっている」と褒められました(笑)
ケーススタディが無事終了して、その日〜翌日夜まで連絡なし。
これは落ちたかも…と思っていたら
エージェントから「先方がもう一度面接がしたいと言っている」とメッセージが届きました。チームマネージャーの方とはまだお会いしていなかった為、最後に会わせたいとのこと。
なので2日後にチームマネージャーの方との最終面接が急遽行われました。
これは最後のチャンス!絶対受かってやる!という気持ちでした。
⑤チームマネージャーと最終面接(日本語)
最終面接はマネージャーの方との顔合わせのような感じで、これまでの面接内容の総集編でした。
志望動機の再確認、自分の強み・弱みなど基本的な面接内容とマルチタスクの多いスタートアップ企業で働いていけるかという意思確認などが主な面接内容でした。
⑥内定(書類選考から2週目)
最終面接が終了し、数日後に内定が決まったとエージェントからの報告を受けました!
トータルでいうと、書類選考をしてから約2週間で内定が決まりました。面接結果が出されるのも想像以上に早かったので、2週間の短期間集中の就職活動でした。
面接ではスーツを着るべきか?
日系企業での面接ならスーツ、外資系企業の場合はスマートカジュアルがほとんどだと思います(業種によるかもしれませんが)。オンライン面接でもビデオカメラを使用するため、服装は気にした方がいいです。
私の場合は外資系企業でしたが、日本人の方との面接もあったので面接官によって服装を変えていました。英語面接の時はスマートカジュアル、日本語面接の時はスーツ。
海外就職/転職を目指すなら!
今回、海外の就職活動を通して『海外就職を目指すなら事前に最低限これはやっておいた方がいいな』と思ったことをまとめます。
海外インターンシップに参加すべし!
海外では即戦力が求めらる為、新卒・既卒関係なく一定スキルがある人材、実務経験が求められます。なので、大学生の間にインターンシップに参加してプロフェッショナルとしてのスキルや知識を身につけることが非常に重要になります。
その方が面接やレジュメでしっかりアピールできるかと思います!
また、海外インターンシップは日本のインターンシップに比べて長期間のものが多く、実践的なビジネス・お仕事に携わることができます。グローバルに働くことで、生きた英語に触れることができる、ビジネス英会話が身につく、世界各国の人と出会える、そして視野が広がるなどと、メリット尽くしです!
LinkedInを活用すべし!
また、海外就職を目指すならLinkedInの登録も必須です。海外のビジネスパーソンは必ずと言っていいほどLinkedInを活用しています。私は今回の内定が決まったのも、LinkedInでリクルーターからのスカウトがあったのがきっかけです。
また、今回に限らず、LinkedInを通して様々なリクルーターや企業からも仕事のオファーメッセージが頻繁に届くので、海外就職/転職活動にはもってこいです!
LinkedIn – 仕事探しとネットワーク構築
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就活/転職エージェントに登録する
今回初めてエージェントを通して就職活動をしましたが、とても役に立ちました!
エージェントを通すことのメリットとしては、
- 未公開の求人情報を紹介してくれる
- 希望給与など自分から言いにくいことはエージェントを通して伝えてくれる
- 面接など日程調整などが楽になる・負担が減る
- 面接対策に向けて適切なアドバイスをくれる
私の就活をサポートしてくれたエージェントの方は、私の話を親身に聞いてくれて、毎回面接のアドバイスも細かくしてくれたので大当たりでした。心から寄り添ってくれて、私も安心感がありました。
※ただ、イマイチなエージェントもあると思います。以前別のエージェントから案件の紹介をしたいと連絡があり、電話で話したのですが、担当者があまり案件内容・企業について深くは理解していなくて、質問しても曖昧に答える事しか出来ず、信用性が無いなと感じました。
なので多くの大手就活エージェントに登録して、合うと思ったところと話を進めていくのが良し…! 海外就職となるとエージェントを通した方が情報収集もしやすいかと思います。
まとめ
今回は私の海外就職活動の流れを解説しました。「海外の就活ってこんな感じなんだ」と参考にしてもらえると嬉しいです。
内定が決まり、入社は1ヶ月後!! という事で3週間後に香港に渡航が決定。色々急ですが(笑)これから急いで渡航準備を進めていきます!
▼渡航準備についての記事はこちら
まだまだコロナ禍が続く中での香港渡航。ホテルでの14日間21日間の隔離生活もあるのでそういった現地情報も後日お届けします。
ここまで読んで頂きありがとうございました!
就職活動について
>>香港の就活事情|書類選考から2週間のスピード内定(新卒)【就職活動/体験談①】(当記事)
>>海外長期滞在に向けて日本出発前の渡航準備や公的手続き【就職活動/体験談②】
コロナ禍の海外渡航について
>>コロナ禍、日本→香港入国までの記録(コロナ検査、ホテル隔離)【香港渡航/体験談①】
>>21日間ホテルでの隔離生活スタート|隔離ホテルはどんな感じなの?【香港渡航/体験談②】