これからシンガポールに留学に行く方やお仕事で行く方、やっぱり渡航前に住居は決めておきたいですよね!
「家賃が高い」と言われているシンガポールですが、実際はどうなのでしょうか。
初めて住む国での物件探しは日本とは違う事ばかりなので、どんな物件があるのか、現地の家賃相場なども把握するのは難しいですよね。
私は大学3年時に、6ヶ月間シンガポールでインターンシップをしていて、当時は自分で住む部屋を探していました。(私の体験談も書いています↓)
そこで今回は、家賃相場からシンガポールで部屋を探す方法、契約する前に確認するべきポイントなど紹介します!
シンガポールの住居について
シンガポールでの住居は、いくつかある中で「HDB」と「コンドミニアム」が一般的に知られています。では実際これらの違いはなんなのでしょうか?
HDB
HDB(Housing Development Board)
:シンガポール国民を対象とする”集合住宅”で、日本でいう団地みたいなものです。
シンガポールの人口の約8割がHDBに住んでいて、外国人でもHDBを借りることは可能ですが、購入することはできません。
HDBに住むメリットとして、立地が良く、すぐ近くにはスーパーマーケット、商店街、ホーカーズ(屋台やフードコート等)があります。また、バス停やMRT駅も比較的近くにあるのもHDBの良いところです。
コンドミニアム
コンドミニアム(通称コンド)
:プールやジム、テニスコートなどが敷地内についている”高級マンション”。
入り口には24時間体制のセキュリティーが付いていて、日本人を含み、外国からの駐在員の多くがコンドミニアムに住んでいます。
場所によっては、最寄り駅やショッピングセンターへのシャトルバスも含まれているコンドもあるのでチェックしてみてください。
HDBとコンドのメリットを比較
HDBのメリット
– ローカル文化や典型的なシンガポール人のライフスタイルを体験できる
– 公共交通機関が比較的近くにある
– 誰でも自由に出入り可能
コンドのメリット
– 比較的静か
– 24時間セキュリティーが万全
シンガポールはルームシェアが主流
シンガポールには日本のような単身者向けのワンルームのアパートやマンションはほとんどありません。
また家賃が高いので、多くの外国人はHDBもしくは、コンドでルームシェアをして生活している人がほとんどです。
1部屋間借りをする選択もありますし、
2ベットルームや3ベットルームを借りて
空いている部屋を別のルームメイトの方とシェアする形もあります。
大半の部屋は家具付き
洗濯機や冷蔵庫、クローゼットやベッドなどの家具が最初から付いている物件がほとんどなので買わなくて大丈夫です。キッチン道具やリビングなども一緒に住んでいる人と基本的にシェアです。
洗濯について
同居人によると思いますが、
洗濯に関しては1人週2回~3回と決まっていて、ルームメイトと交代交代で違う日に洗濯をします。
特にHDBでは室内や窓の外に洗濯を干す人たちが多いので、他のルームメイトと同じ日に洗濯をすると洗濯物を干すスペースが限られているので困ることも、、、
基本的に凝った料理不可
シンガポール市民は基本的に毎日外食する人が多いです。
そのためかキッチンはあるのですが
「料理不可」や「簡単な料理のみ」という制限のある物件が結構あります。
インスタントラーメンなどの油を使わない簡単な料理やレンジを使うのは大丈夫なのですが、凝った料理を作ることはできません。
こちらも住む場所によるので、最初にオーナーにどのような料理は可能か詳細を聞きましょう。
シンガポールの賃貸相場はいくら?
シンガポールの一般的なシェアハウスの家賃の相場は、
HDBでの1部屋間取りが月500~1500SGD(約4万~12万円)前後、
コンドは安くて月20万円以上はすると言われています。
私もシンガポールの家を探している時、あまりの家賃の高さに落ち込みましたが、実際探せば3万円くらいの家も結構あります!!
私が住んでいたところの家賃は光熱費込みで3万円ほどでした!!
実際どうやって部屋を探すの?
シンガポールでの部屋を探す際には、検索サイトを使って見つけるのが一般的です。
複数のサイトを使って自分の条件に合う物件を探し、サイト上からお問い合わせのメッセージを送るか、もしくはオーナーに直接WhatsAppを使ってメッセージを送ってやり取りをします。
おすすめ部屋探しサイト
シンガポールの部屋探しで良く使われているサイトを紹介します。
Gumtree(英語)
イギリスのオンライン広告会社サイトで、家探しから仕事、コミュニティーや車探し、なんでも探すことができます。Gumtree.sgで探すとシンガポール版で色々探すことができます。
賃貸を探す時は画面上のカテゴリー選択から
Property ▶︎ Room for Rent & Flat ShareもしくはProperty for Rent
で探すとたくさんの件数が出てきます。
検索条件も細かく設定できるのでとても便利なサイトです。
RENTinSINGAPORE(英語)
Gumtreeと同じく、検索条件が細かく設定できて自分の希望条件で探すことができます。
私は実際、このサイトで見つけた物件を契約しました。
オーナーに直接WhatsAppを送り、話を進めていく形になります。
個人的にこのサイトが一番見やすくて使いやすいと思います。
PropertyGuru(英語)
PropertyGuruはエージェントを仲介している物件が多く、実際エージェントの顔写真も載っているので安心して使いやすいと思います。
気になる物件があれば、エージェントにメッセージを送り、その後にWhatsAppでのやり取りになるかと思います。
ただ結構格安のHDBなどはあまり載っていなかったので、結構広めで綺麗な物件が多いのかなと思います。
MixBシンガポール(日本語)
英語が苦手な方でも使える物件探しサイトです。
物件探しに限らず、コミュニティ形成や語学レッスン、求人募集なども載っています。
物件に関しては、件数が結構少なめで自分の希望条件にあった物件を探すのはちょっと難しいかもしれません。
部屋を探す時に考慮すべき4つのポイント
ここまでで家の探し方まで説明しましたが、
実際サイトを使って部屋を探す際に考慮すべき点がいくつかあります。
- 家賃+固定費
- ロケーション、バス停やMRT駅付近か
- 家から職場・学校までの交通時間
- 同居人(特に女性の方)
家賃+固定費
家を探す時にサイト上に出ている値段ですぐに判断するのではなく、その値段には何が含まれていて何が含まれていないのかチェックしましょう。
例えば、「光熱費や水道代は含まれてこの値段なのか」、「Wi-Fiなどは付いているのか」、などなど。
それらの固定費を含めたトータルの値段で物件を調べることをおすすめします。
ロケーション、バス停やMRT駅付近か
シンガポールは基本日中30度以上する国で少し外を歩くとすぐに汗をかきます。
また季節問わずスコールのような大雨が急に降るときも多いです。
なので家からMRT駅やバス停がすぐ近くにあるかもチェックポイントです。
気になる方は、そのエリアには何があるのか(ショッピングモールやフードコート等)もGoogleで確認するのもいいかもしれませんね。
家から職場・学校までの交通時間
シンガポールは東京23区ほどの広さしかない小さな国なので、どのエリアに住んでもあまり変わらないです。
ただ左の図のように家が北の方にあって職場が南の方にあるとすると約1時間くらいの交通時間がかかり、交通代も上がります。
自分の職場や学校がある場所から電車で30分くらいの距離で探すのが良いかもしれません。
私は実際、交通代、また交通時間をできる限り抑えたかったので、良い物件を見つけた時にElectronic Guideなどのシンガポール交通情報サイトを使って、自分の気に入った物件エリアから職場エリアまでMRTでどのくらいの時間がかかるのかをチェックしていました。
・Electronic GuideでMRT交通情報の調べ方
Electronic Guideのサイトで乗車駅と降車駅を入力してSubmitを押すだけ!
Commonwealth駅からCity Hall駅までMRTで17分、また片道1.44シンガポールドルというのがわかります。(※ez-linkカード使用で1.44シンガポールドルですが、駅の発売機で切符を買う場合は2.10シンガポールドルします。)
とても便利なサイトなので使ってみてください。
同居人【特に女性の方】
上記でも説明した通り、シンガポールではシェアハウスで生活するのがほとんどです。
1部屋にベッドがいくつかあって
それを他のルームメイトとシェアする場合もあるので、気になる人は同じ部屋で過ごすルームメイトについても前もって聞いておくといいと思います。
人柄、どのような仕事をしているのか、など。
特に女性の方は、
1部屋間借りでもリビングやキッチン、お風呂やトイレなどは他のルームメイトと一緒に使うので同居人が同じ女性の方なのかも気になる人はチェックした方がいいと思います。
オーナーが女性ルームメイトを探している物件に申し込むと、通常ルームメイトは女性なので安心です。
実際に自分が住んだ家、ルームメイト、家賃について【体験談】
私は有給インターンシップでシンガポールに6ヶ月住んでいて、渡航2ヶ月前にGumtreeや RENTinSingaporeで出来るだけ安いHDBの部屋を探していました。
私が実際探していた条件は以下になります。
- 予算は300~500SGD(約2万5千円~4万円)前後
- 女性ルームメイト
- 近くにスーパーやホーカーズがある
- MRT駅徒歩10分以内
- 職場までMRTで30~40分以内
そこでいくつか条件を満たす案件のオーナーにWhatsappで連絡を取っていました。
中国語が話せないという理由で拒否されたことも?!
サイトで女性ルームメイトを探していて、条件もいい物件がありました。
その方に連絡を取り、最初は英語でメッセージ交換していたのですが、途中でその方は私が中国語を話せるのか質問をしてきて、話せないことを伝えると、「中国語が話せる人を探しているのでごめんなさい」とのこと。
きっと中国人だけが住んでいた物件だったのでしょう。
ということで諦めて別の物件を探しました。
職場から30分以内の格安物件を見つけた!
全ての希望条件を満たし、値段もお手頃だった物件を見つけ、
すぐさまオーナーにWhatsAppメッセージを送り、
「6ヶ月間滞在できるのか」
「中国語を話さない私でも住めるのか」
というのを最初の方で確認し、オッケーということで話が進んだ。
また、
ちゃんと就労ビザを取得している人じゃないと契約できないので、オーナーにパスポートの写真と就労ビザの写真を送って欲しいと頼まれました。
シンガポールに既に滞在していて家を探しているなら内見した方がいいと思いますが、私の場合は香港からネットで探していたので細かいところをたくさん質問しました。
自分が納得いくまでコンタクトを取り、全ての条件を理解した上でここに住むと決めました。
実際の家が、
シンガポールの住宅街であるcommonwealthエリアに位置し、マレーシア人の男性オーナーが住んでいて、空いている部屋を別のマレーシア人女性とシェアする形でした。
私の場合は、値段を抑えられるのなら同じ部屋に他の女性ルームメイトがいることに不満はありませんでした。(男性オーナーの方は別の部屋がありました)
バス停も家の目の前にあり、MRT駅も徒歩10分以内にありました。
近くにはATMやフードコート、24時間オープンのスーパーもあり、文句なしのロケーションでした!
なのに光熱費、水道代、Wi-Fi、家具など全て込みで400SGD(約3万500円)!!安い!!
ただ到着するまではわからなかったこともあり、猫が4、5匹ほど住んでいました。私は動物大好きなので全然OKでしたが、動物が苦手の方やアレルギーがある方は事前に聞いておいた方がいいですね。
契約すると決めた際に確認すること
- 契約書、支払方法
- デポジット
- 設備や別途料金(Wi-Fi、水道料金など)
契約書、支払方法
物件やオーナーさんによって異なると思いますが、細かい契約書というのはありませんでした。
ただ私は銀行開設の際に住所証明が必要だったため、住所や名前が記載された契約書を作ってもらいました。なのでサインはオーナー用と自分控えのものだけでした。
家賃の支払い方法もオーナーさんと相談して決めます。私は毎月現金を直接渡していました。
デポジット
契約をする際に、保証金として家賃1ヶ月分のデポジット(敷金)を前もって支払わなければなりません。
私の場合は、シンガポールに到着して最初の家賃代と一緒に直接払っていいということだったのでよかったのですが、前もって支払わなけれ部屋が保証されないというケースもあります。
デポジットは、退去時に全額戻ってきます。
設備や別途料金(Wi-Fi、水道料金など)
どのような設備があるか、家賃以外にも別途料金が出るのかを事前に確認しましょう。物件によってはWi-Fiがない場合もあるので、サイト検索の際にWi-Fiも設置されているのかチェックすべきです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
シンガポールの家賃はピンからキリまでで、
安く住める方法は探せばいくらでもあります。
値段を抑えるには、HDBでルームシェアがおすすめです。
オーナーさんとも連絡を取りながら自分が納得いくまで、細かい情報はたくさんゲットしましょう!
シンガポールに住む方々はとても陽気でフレンドリーな方が多く、連絡する際も怖がらずにどんどん質問して大丈夫です!
また、サイトで家を探す際に、家賃をだけを見るのではなく、それ以外の固定費などもトータル料金として考える事をお勧めします!
是非、予算と条件に合った物件を探して、シンガポールで快適な生活を送ってください!